PD7102(こども体験イベントに関するデータ項目の検討) 検討レポート

2017年7月3日 IMI検討部会

本レポートは、検討の過程において、IMI検討部会の確認結果や課題、今後検討すべき事項などを記録したものです。

1. はじめに

この表は、政府全体の夏休み公開イベント「こども霞ヶ関見学デー」にあわせて、各府省から関連イベント情報を収集するために、考案されたデータ項目名の一覧です。
こども霞が関見学デーイベント一覧ページで公開されているデータは、この一覧表に基づいて集められたデータを元に作られています。

2. IMI共通語彙基盤コア語彙(コア語彙)との対応

この項目一覧は、IMI共通語彙基盤コア語彙(コア語彙) バージョン2.4の「イベント(ic:イベント型)」を活用することを意図して作成されています。利用にあたって、以下のような工夫や語彙の拡張が必要となります。

(ア) “集合場所”への対応

この項目名一覧には“集合場所”に加えて、“建物、緯度経度”など関連する用語が含まれますが、コア語彙には“集合場所”という用語はありません。
コア語彙の「ic:イベント型 > ic:開催場所」と読み替えることで対応付けは可能となりますが、本来の意図との違いなどを検討する必要があります。

(イ) “タグ”への対応

この項目名一覧では“学ぶ、ふれる・感じる、体を動かす、奏でる、乗る、見る、作る・描く、収穫・採集する”といったイベントの体験内容を端的に表すキーワード、いわゆる“タグ”に対して、チェックをする仕様となっています。
現状のコア語彙でイベントに関するキーワードを扱う場合は、「ic:イベント型 >ic:キーワード」を必要なだけ複数記述するということになります。しかし、実際に作成されるデータがエクセル等表形式データである場合、今回の項目名一覧に見られるようなあらかじめキーワードを統制しておいたものにチェックさせる方式、または、一つのセルにカンマ区切りなどで複数入力させる方式などが考えられ、JSON、RDF、XMLなどにデータ変換する際には特別な処理が必要となります。表形式データで表現することが難しい例の典型です。

(ウ) Booleanまたは選択肢から入力

コア語彙には、この項目名一覧にある体験内容の入力のように“○”印でチェックさせるようなポジティブ、ネガティブを表す用語は存在しません。他にも、“0 or 1”を入力させるケースも多々あると思います。
このようなケースの場合、コア語彙ではコードリストを用いて対応することが可能です。コードリストを参照することで、コードと全容とそれぞれのコードの表す意味がわかるようになります。

(エ) 申込み方法への対応

イベントに限らず、各種手続きなどで申込み方法について記述したいケースは多々あります。
今回のケースでは、“事前登録、申し込み方法、申込締切、申込み・問合せ先”といった項目がありますが、現在のコア語彙(2.4)では「ic:イベント型 > ic:参加方法」を用いた自由記述で対応するか、または、応用語彙を作成して対応することになります。

以下は応用語彙の一例となります。

  • ex:拡張イベント型 > ex:申込要否;
  • ex:拡張イベント型 > ex:申込み方法 > ic:種別;
  • ex:拡張イベント型 > ex:申込み方法 > ex:申込開始日;
  • ex:拡張イベント型 > ex:申込み方法 > ex:申込終了日;
  • ex:拡張イベント型 > ex:申込み方法 > ic:説明;