IMI用語集

2018年3月30日公開
2018年3月30日最終更新

当サイトで使用している言葉の説明です。わかりづらい言葉があったとき参照してください。
※アルファベット順・五十音順です。説明文中のリンクは、本ページ内の他の用語説明へのリンクです。

DMD
データモデル記述(Data Model Description)の略称です。 データ交換を行う当事者間、データ作成者同士、及びデータ作成者とデータ利用者の間でデータ項目を共有するために必要な情報をひとまとめにしたパッケージです。通常データセット単位に作成され、パッケージには構造化したデータ項目の定義や値の制限(機械向けの情報)と、パッケージ自身やデータ項目の内容を説明したドキュメント等(人間向けの情報)が含まれます。 パッケージの構成はDMD仕様によって規定されます。
DMD仕様
データモデル記述(Data Model Description)の構成を規定する仕様です。 DMDを構成する情報(ファイル)とその形式について規定しています。  参考:技術仕様の一覧ページ
ic:
特定の用語がコア語彙で定義されている用語であることを示すときに慣用的に使われる接頭辞です。 IMI Core vocabulary の略表記としてicを使用しています。IMI共通語彙基盤の提供する文書や情報ではこの接頭辞を用いています。 例えば、コア語彙クラス用語[場所]を表現する際には“ic:場所型”と記載します。
ID
IMI共通語彙基盤では、IDは識別子(Identifier)を意味し、その適用範囲の中で対象を一意に特定し他のものと曖昧さなく区別できるように するための情報(符号)と位置づけています。IDはコア語彙の[ID]で定義します。
ID体系
IMI共通語彙基盤では、特定の目的で用意されたIDの集合をID体系と呼びます。ID体系はコア語彙クラス用語[ID体系]として定義します。 例えば適用範囲を特定の会社とした際に社員情報(社員名など)を個々に識別する値(ID)として割り当てている「社員番号」がID体系です。
IMI
Infrastructure for Multilayer Interoperabilityの略称。IMIは電子行政分野におけるオープンな利用環境整備に向けた 政府のアクションプランの一環として構築している、データに用いる文字や用語を共通化することで情報の共有や活用を円滑に行うための基盤です。
共通語彙基盤と文字情報基盤により、行政サービスの相互運用性(Interoperability) 向上を図っています。
IMIパートナー
IMI共通語彙基盤の普及・充実と相互運用性の拡大を目的として、IMI検討部会と協力関係を結んだ団体をIMIパートナーと呼びます。 語彙開発やデータの整備・基盤適用に関する啓蒙活動を通して、社会全般に対する一層の繁栄と発展につなげていくことを目指しています。
IMI共通語彙基盤
IMI共通語彙基盤は、あらゆる公開データの流通と利活用を促すためにデータを意味レベルでも相互運用可能とするためのフレームワークを提供する基盤です。経済産業省情報共有基盤推進委員会傘下のIMI検討部会およびIPAが環境整備を行っています。IMI共通語彙基盤では、語彙を定義して利用できる環境と共通性の高い語彙(コア語彙)を用意することで、各種のシステム間の情報交換における語彙やオープンデータを公開するときに利用する語彙の共通性の向上を図ります。これにより、データ交換、 オープンデータの二次利用等の効率化につながります。
IMI語彙記法
抽象的な概念としての語彙を,XMLやRDFといった特定の形式に依存しない中立的な形式で記述する記法です。 IMI語彙記法は、構造化項目名記法を用いてIMI語彙及びデータモデルを記述するための標準的な記法です。  参考:技術仕様の一覧ページ
PD
公開ドラフト(Public Draft)の略称です。PDには「データ項目一覧」「語彙マッピング」「語彙」「技術情報」等の種類があり、IMIパートナーによって提案され、 IMI検討部会による支援のもと公開されます。PDは、提案時にランダムな番号(PDnnnn)を付与することにより識別します。
PD(データ項目一覧)
PD種別の一つ。データ公開を行うために整備したデータセットに含まれるデータ項目の一覧です。語彙の素とも呼ばれます。
PD(技術情報)
PD種別の一つ。語彙基盤に関連する技術情報全般のレポートなどです。公益性の高いDMDなども技術情報に含みます。
PD(語彙)
PD種別の一つ。応用語彙ドメイン語彙として検討した語彙定義です。IMIコア語彙を継承して定義します。
PD(語彙マッピング)
PD種別の一つ。データ公開を行うために整備したデータセットに含まれるデータ項目及び、 各データ項目と語彙をマッピングした情報の一覧です。
オブジェクト
IMI語彙基盤では、クラス用語やそのインスタンスをオブジェクトと呼びます。
クラス用語
用語のうち、事物や出来事といった事柄に関する概念を「クラス概念」と呼び、それを表すものをクラス用語と呼びます。 [人][施設][イベント][期間][日時]などがこれにあたります。クラス用語はその表記と意味の定義、プロパティ用語の集合から構成され、 その構成を「型(かた)」と表現します。また、クラス用語はプロパティ用語から型として参照されます。 なお、IMI共通語彙基盤ではクラス用語の概念の表記には末尾に“型”をつけます(“人型”、 “施設型”、 “イベント型”など)。
コア語彙
社会の様々な分野で共通に使われる基本的な概念を集めた語彙。コア語彙バージョン2.4.1時点では、[氏名]、[住所]、[組織]等のクラス用語約60個 とそれに付随するプロパティ用語約240個が含まれています。 コア語彙はIMI共通語彙基盤の基礎をなすもので、直接、データ交換やオープンデータの語彙として使われる他、 ドメイン語彙応用語彙を作るときのもととして使われます。 参考:コア語彙のページ
コード
IMI共通語彙基盤では、コードを情報サービスや事務処理を効率的に行うために個々の情報を簡易に管理するためにつけた 記号(英数字など)と位置づけています。コードはコア語彙クラス用語[コード]を用いて記述します。
コードリスト
IMI共通語彙基盤では、ある特定のデータ項目の値がいくつかの属性に分類されるような場合、その項目が持つ属性全てにコードを割り当て 分類可能にしたものをコードリストと呼びます。コードリストはコア語彙クラス用語[コードリスト]を用いて定義します。 例えば、「性別」というデータ項目の値の表現形式として、属性“1(男性)”, “2(女性)”, “3(その他)”等のコードからなるコードリストを定義することができます。
シリアライズ
データセットが持つデータ項目をデータモデルの記述に変換することをシリアライズと呼びます。 IMI共通語彙基盤では、RDF、 JSON、 XML、 構造化項目名(文字列)へのシリアライズを用意しています。
データセット
特定の情報を表すために必要となる一連のデータ項目をデータセットと呼びます。 例えば、特定の場所を表すデータセットには、その場所の“名称”、 “通称”、 “住所”、 “地理座標”などのデータ項目が含まれます。

データモデル
語彙やデータセットなどを機械処理するため、データ項目を構造化しその属性や値の制限などを定義したものをデータモデルと呼びます。 一般的にはXMLやRDFによって記述されますが、IMI共通語彙基盤ではIMI語彙記法を用いて定義します。 データモデルはDMDの構成情報の一つです。
ドメイン語彙
農業・防災・医療などの特定の業務領域(ドメイン)においてのみ利用頻度の高い用語の集合をドメイン語彙と呼びます。 ドメイン語彙はコア語彙を継承して定義することを想定しています。
プロパティ用語
プロパティ用語は事物の性質や属性、関係を指す概念で、クラス用語と組み合わせて使われる用語です。 プロパティ用語はその名称、意味の定義及び表現形式から構成されます。 例えば、クラス用語[期間]は構成要素として[開始日時][終了日時](共に表現形式としてクラス用語[日時]を参照)と[説明] (表現形式として文字列を指定)をプロパティ用語として持ちます。
応用語彙
コア語彙ドメイン語彙のどちらにも含まれない用語に対して、データ作成者が現場の必要に応じて都度、 定義を行った用語の集合を応用語彙と呼びます。 応用語彙はコア語彙もしくはドメイン語彙を継承して定義します。
共通語彙
IMI共通語彙基盤では、コア語彙ドメイン語彙を併せて共通語彙と呼びます。
共通語彙基盤
IMI共通語彙基盤と同義
語彙
IMI共通語彙基盤では、用語の持つ意味や典拠を明確にするとともに、クラス概念・プロパティ概念により体系化・ 階層構造化し、その概念を正確にクラス用語プロパティ用語として表現した用語の集合を語彙と呼びます。 語彙を用いることで、同じ用語を違う意味で使うことによる誤解や、違う用語を同じ意味で使うことによる意思疎通の不便さを 解消することができます。 IMI共通語彙基盤における「語彙」はコア語彙ドメイン語彙応用語彙の3種類に分類されます。

公開ドラフト
データ構築の現場で検討される「データ記述に必要な項目名の整理」「コア語彙と関係付け」「応用語彙の作成」等の情報は PDとしてIMI共通語彙基盤にて公開することが出来ます。 PDには「データ項目一覧」「語彙マッピング」「語彙」「技術情報」等の種類があり、IMIパートナーによって提案され、 IMI検討部会による支援のもと公開されます。PDは、提案時にランダムな番号(PDnnnn)を付与することにより識別します。

構造化項目名記法
構造化項目名記法は、クラス用語プロパティ用語等によって定義された階層構造をもつデータ項目を文字列によって表現するための仕様です。構造化項目名記法を利用することで、階層構造をもつデータ項目を1つの文字列として表現可能となるため、 表計算ソフトウェアによる編集や、表計算ソフトウェアなどで作成されたデータから階層化されたデータへの効率的な変換ができるようになります。 参考:技術仕様の一覧ページ
用語
IMI共通語彙基盤では、事物や性質・属性を表現する概念を用語と呼びます。概念はそれを指し示すための表記をもち、それが単語や語句です。 概念は複数の表記を持つことができますが、一つの表記が代表的な表記として用意されています。 用語は、その意味あるいは概念の一部として、他の用語の関係(構造)をもつ場合があります。たとえば、[時刻]という用語を[時][分][秒] という下位の用語から構成すると定義することができます。
クラス用語
プロパティ用語